昨今、次世代太陽電池開発の研究者界隈では、ペロブスカイト太陽電池(以下、PSCと呼ぶ)が大変話題になっております。
しかし、PSC固有の特性により、従来のシリコン系太陽電池の評価方法では正確な性能評価が困難な状況にあります。
その中でも、IV特性のヒステリシスの回避が話題の中心になっております。
PSCのヒステリシスを回避する確実な方法は、IV測定を十分時間をかけてゆっくり測定することです。
しかし、この方法は光照射時間が長くなり、セルの温度上昇や劣化の問題を生じさせます。
今回販売を開始したPSC用高速IV測定ソフトは、物理的に最大限高速にIV測定を終了させることを目的としています。
ただし、セル自身が持つ固有のヒスがある場合、測定により、そのヒスを改善することは出来ません。