GP-IBを搭載している計測器は、GP-IBを介して計測器の制御や測定データを取得するプログラムをユーザ側で作成するために必要な情報は全て公開されています。
計測器に付属する取扱説明書に、その測定器固有のGP-IB通信に関する規定が全て記載されています。
パソコンのソフトウェアから「GP-IBを介して計測器を制御する」こととは、計測器の操作ボタンを手で押す代わりに、
パソコンからの命令(GP-IBコマンドと呼ぶ)でボタンを押すことを意味しています。
「計測器のデータをパソコンに取込む」こととは、
計測器のディスプレーパネルや管面に表示されている測定データを、そのままパソコンからの要求で、計測器側からパソコン側に送信することを意味しています。
GP-IB上には複数の計測器が接続可能ですから、上記の通信では「GP-IBアドレス」により計測器を識別しています。
「計測器を手動操作で測定条件を設定し、その結果の測定データを目で読む」、この一連のシーケンス動作をパソコンからのGP-IBコマンドにより自動的に行うことが
自動計測プログラムの役割になります。
このことは、自動計測プログラムに依存しないで、計測器の機能・性能・精度を継承できる利点がある反面、計測器内部でGP-IBコマンドの処理に時間がかかり、
GP-IBを使用した自動計測ソフトのスループットの遅さにつながっています。
お探しの製品を「メーカー」「型番」「使い方」から検索できます。使い方一覧はこちらから。